環境・自然

大丈夫か?!日本の食卓(3)

冷凍餃子中毒事件から4日経って、メタミドホスがどの行程で混入したか、過失か故意かが分からなくなり、混迷を深めている。一方で、メタミドホスの製造が昨年の1月から中国では中止になっているという報道がされているが、回収されたわけではなく、あたりまえのように販売されていることは先にも述べた。 

また瀧井氏の報告によると、メタミドホスは、BHC、DDTとともに、30年も前に、すでに使用禁止になっている農薬である。だが実際に、中国からの輸入食品からは、多種類の使用禁止農薬が検出されている。昨年も何十例かが、日本の検疫所で見つかったそうだが、検疫鑑はたったの334人、さらに、加工食品においては、ほとんど調査されていないのが現状であるという。 

また基準値を少し上回った農薬が人間の体内に入っても、大ざっぱには軽度の(体調不良)が起きるだけで、風邪やアレルギーなどの諸症状と見分けがつかない。しかし、それが子供や妊婦の場合だとやっかいな事になる。また、化学物質に過敏な人は少しの量を摂取しても、めまいやひきつけを起こす場合がある。いずれにしても、中国からの輸入食品は、農薬汚染を始めとして(謎)の部分が多い。

この度の餃子騒動をきっかけに、中国国内の様子と日本の食事情が垣間見えたような気がする。それは日本の食生活、食習慣は中国の工場で組み立てられているということ、また加工食品の製造と原材料である野菜作りが、環境的にも経済的にも、極めて劣悪な状況のもとにあること、等である。

問題になっている中国の食品会社は、月1万5千円の給料、日に十時間の労働条件で作業員を雇い、44歳でリストラを強いていたという。時給になおせば、僅か60円である。山下惣一氏によると、農民の所得はさらに低く、時給になおせば17円程度であるという。中国からの輸入食品が安いのはあたりまえで、われわれ日本人の食卓は中国農民たちの低賃金と、一戸あたりにすれば50アールほどの狭い農地と、極めて貧しい水事情の上に成り立っていることを忘れてはならないだろう。

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大丈夫か?!日本の食卓(2)

先にも書いたように、メタミドホスは中国でも使用禁止になっているはずである。その農薬が餃子の具材に入っていたにしろ、また製造時に混入したにしろ、中国において製造され、あたりまえのように使用販売されていることが問題なのである。農民はメタミドホスの名称は知っていても、それが使用禁止であることすら知らない。テレビの報道で「あれは青虫によく効くよ」などと語っている。要するに、人体への薬害については驚くほどに無知なのである。

メタミドホスの主な中毒例を紹介しておこう。

1999年1月、広東省で学生46人が食中毒、同じく6月に34人が食中毒にかかる。いずれもメタミドホスの残留野菜が原因。

01年7月、香港で一家5人が食中毒を起こし、救急車で病院に運ばれ、食べ残された中国産ネギからメタミドホスが検出れた。 

01年2月、広州市で2家族8人が嘔吐、吐き気などの中毒症状を示し救急車で運ばれた。原因は菜心に含まれていたメタミドホスであることが分かった。 

02年5月、湖南省の小学校で、児童37人がメタミドホス残留メロンを食べて集団食中毒になった。

02年6月、広東省で78人が有機リン農薬残留の菜心を食べて食中毒。 

日本でも02年に中国産ブロッコリーからメタミドホスが残留農薬として検出されている。これは厚労省監視安全課の抜き打ち調査で明らかになった。「食卓に毒菜がやってきた」の著者、瀧井宏臣氏は「香港で中毒事件を引き起こしているメタミドホスがブロッコリーから検出されたのは見逃せない。日本向けにもメタミドホスが使われている野菜が混じっていることが明らかになったのは、初めてである。日本が輸入しているブロッコリーの7割以上はアメリカ産だが、ここ3年ほどで中国産が急に台頭し、今後さらに増えることは確実で、要注意だ。」と、警鐘をならしている。   

メタミドホスは日本では6年前に初めてブロッコリーから検出された。そして、今回の冷凍餃子中毒である。だが、中国本土や香港のいたる所で食中毒を引き起こしているメタミドホス農薬が、日本でさほど問題にならなかったというのが不思議でならない。日本の検疫では、有機リン系という言葉でひとくくりにしてしまうようなことはないのだろうか。

ブロッコリーに限らずメタミドホスはきゅうり、トマト、ジャガイモ、菜心、果樹、ネギと多くの野菜に使用され、しかも適量の5倍から10倍の量を散布していると聞く。そしてその被害者の多くは、それを散布した中国農民なのである。

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大丈夫か?!日本の食卓

中国の冷凍餃子から農薬が検出され、最初の中毒事件から1ヶ月も経った今ごろになってようやく公表され、大さわぎになっている。

千葉や兵庫、3ヶ所で別々に発生したのだが、警察はそれを殺人未遂事件として捜査していたという。1件は昨年の12月28日千葉市で、1件は1月6日に兵庫県で、最近の1件は1月22日に千葉県市川市で一家5人が下痢、嘔吐などの激しい症状を訴えたため、県警は殺人未遂事件として捜査、と同時に警察による鑑定結果が1月29日に明らかにされ、餃子や嘔吐物から(メタミドホス)という殺虫剤の混入が認められたということで、3件別々であった(事件)がつながったとしている。

下手な推理小説を読んでいるようだが、日本の検疫の不備、大手食品商社による開発輸入という手段のいい加減さ、安くて便利ならそれでいいという消費者心理など、日本の食料事情に大きな問題を投げかけた。

さて、このメタミドホスとはどのような農薬なのだろう。日本でも中国でも使用禁止になってはいるが、中国ではどうやらありふれた殺虫剤として生産され使われているのが現状らしい。

しかも、このメタミドホス、パラチオンを始めとする有機リン系の殺虫剤による薬害は、中国農民の体を直撃しているのである。中国農民が中毒になった90%は有機リン系の殺虫剤で、そのうちの6割はメタミドホス、パラチオンだという。

(毒菜の主犯とも言えるメタミドホスは、アブラムシ、ノミ、アザミウマなどの害虫駆除に高い効果を発揮するが、アメリカ環境保護局ではクラス1の猛毒に分類されている。急性中毒の場合、吐き気、下痢、嘔吐、めまい、手足のしびれなどの症状のほか、ひどい場合には呼吸困難やひきつけを起こすこともある。また、慢性毒性としては、男性の精子数の減少が確認されている。)(『食卓に毒菜がやってきた』瀧井宏臣著)

餃子を食べた人たちの中毒症状が、メタミドホスの薬害であることがこの報告からしてもはっきりしている。

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明けましておめでとうございます

年末から雪が降り、寒く白い元日の朝を迎えている。気温はすでに氷点下を切った。暗い雪空から、白い虫のような粉雪が、一日中風に舞っている。このような日は、ほんとうに寒い。

いくら山に囲まれているとはいえ、風はガラス戸を揺するくらいに吹き降りて来る。裏山では竹林が秩序なく揺れ、時々くちぶえのようにか細い音を鳴らす。何度も言うが、このような日はほんとうに寒い。

昨年、自分でこしらえた小部屋に籠もっているのだが、すきま風が床下から容赦なく吹きこんで来る。夏に作ったので、このような冬が来ることは計算に入れていなかった。暖冬だとばかり思っていた。というのは、昨年の冬は暖かく、一月でも日なたぼっこが出来るくらいだった。そしてとうとう冬らしい冬は来ず、春になったのである。

この四畳ほどの小部屋はもともと物置部屋で、ガラクタが積み込まれていた。その重さに耐えきれず、床が沈み始め、タンスなどの家具が傾き始めた。ガラクタを一掃すると、床はぼろ雑巾のように腐り、どうやら部屋全体が傾いているようだ。床をめくると、根太、土台、大引、はては柱まで腐っている。

そこで電気カンナ、電気ノコ、インパクト、水平器、墨壷等を購入、私の大工仕事が始まった。しかし、所詮は素人仕事、方々に隙が出来てしまったたらしい。  すきま風は至るところから忍び込んで来る。部屋の隅々にガムテープを貼って、少しでも気密性を高めようとするが、温度計は十度より上がらない。暖かくなる日を待つばかりである。

今年一日から、京都議定書による(第一次約束期日)に入った。08年から12年までの5年内に、日本は温室効果ガスの排出を、1990年のレベルより6%削減するというものである。それが逆に6%の増加となり、したがって12%の削減義務を果たさなくてはならない。

正月早々、すきま風の忍び込む部屋で、化石燃料を焚きながら、地球温暖化による危機意識をつのらせている。

最後になりましたが、本年もよろしくお願いいたします。

                平成二十年一月一日

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